Bellflower

ベルフラワー [DVD]

ベルフラワー [DVD]

もうだいぶ前になってしまうけど、DVDでBellflowerを観た。
すごい好きな映画だ。冷静になればおかしな点は多い。しかし、ものすごいパワーを感じた。
わからないのはアレはやはり夢だったのかと。火炎放射器を持っていくあたりから。
それとも、あの女と出会ったのも全て夢だったのか。しかし、ヒューマンガスにあこがれるとは目の付け所が俺のような小市民とは違うなと。目をつけててもそのアイデアを映像化するなんてほんまにその跳躍力には驚愕する。
また、会話とか喋り方もよかった。アホさがリアルだった。エイデンの「Dude, you are fucking load Humangus!」が耳にこびりついて離れない。「Load Humangus fucks whenever he wanna fuck」とかもう、ヒューマンガスで自己啓発できると思われるレベルだった。なぜなら俺もヒューマンガスになりたい!と、思ったからだ。だから、ウィドロがほんとはシャイなだめ男であったとしても全然ええんや、と思う。なぜなら、あんなすごい車俺には作れんし、あんなドリフトもできんと思うからだ。エイデンがもてないキャラなのが全く解せない。あれはもてるやろ。確実にウィドロより。なぜならメデューサを作る男よ?後ろから火炎を吹く車と火炎放射器を自作する男よ?すごいって!なんか絵もうまいし!プロパンをショットガンで打って遊ぶなんて狂ってるって!ウィドロもかなーりタフだけど基本的に何も生産しない。その男がエイデンを差し置いてコートニーとセックスしだしたのはウィドロが監督であったからということでしか説明がつかない。コートニーはマイクにも色目を使ってたんで軽い女だったんだろうなぁ。寂しい女か。でも最後なんで死ぬほどウィドロに惚れてたん?まあ、そこもエイデンをしてヒューマンガスに似ているという男の力と言うことなのかもしれないけど。しかし、それやられたら友達でもなかなか受け入れられんよなー。

ひとつ、特典映像の日本でのインタヴューはなんか腹が立つ内容だった。なぜかと言うと、インタヴューしてる人がえらい上から物を言っていて、全然リスペクトを感じないから。あれって、すごく馬鹿にしてる風に聞こえるし通訳も大変そうだった。なんで「馬鹿ですね〜」とか「僕らと同じです」とか、まあ、言い方なのかもしれないけど、唐突に言うからすごい変な感じだった。監督の話の内容とは無関係にこれだけは言おうと決めてきた3つの言葉、「童貞」「馬鹿だね〜」「俺らと同じです」て、言うたった〜みたいな。で、なんか気色の悪い漫画を渡してたなぁ。もうなー、全然違うって!日本のサブカル誇りすぎやって。

しかも素人童貞みたいな身なりで。監督もびっくりしてたよ。「え、同じか?でも、客は受けてるし日本ではそんな感じなん?」とか?マークでいっぱいやったと思う。
インタヴューの彼とヒューマンガスと全然接点無いやろと思うし、ヒューマンガスにあこがれたことなんて絶対無いはずだとも思う。それがなんで「僕らと同じ」なのか。同じと思うならもっと説明してやらんと。繰り返すけど、エイデンもウィドロもあのインタヴューしてた人とは別格で監督も別次元の話をしていた。インタヴューしてた人はどういう話でも自分の良く知っている下世話な世界に引き下げようと一言で貶めるようなことを連発してたけど、偉大なヒューマンガスをテーマに作られた映画に対してその貶めはないよな?マッドマックスの話をするならヒューマンガスに焦点を当てないと!ヒューマンガスをもっと突き詰めないと。もっと賛同して自らの熱狂を語ったほうが良かったのに。「童貞」という達観ワードで批評家きどりのとんだ勘違いサブカル馬鹿だなと思った。