ぼやき

忠誠を誓う男(黒人)が去ってから2日目、
婆の戯言はとどまることを知らない。
昨日は、洋七が婆に人に接するときにもう少しナイスに
できないか?みたいなことを聞いていた(と、思う、というのも
洋七の声は小さすぎて全く聞こえん、対して婆は
オフィス中に響く騒音)のだけれど、
曰く、
通関士というのはトンでもなくストレスフルな仕事で」
「私が人にナイスではないのは、ナイスにすると人に付け込まれるから」
「今までナイスな通関士を見たことがある?」
「ないでしょ?だから私が嫌な態度を取るのは、私の個人的性格とは全く
別のものであり、職業上仕方がないことなのよ」
とのことである。
で、洋七はホントに白痴のように「うん、わかるわかる」て。
おいっ、お前そこは納得するとことちがうやろ。
婆がそんなにストレスたまっとるなら、開放してやれよ。
ああ、それは単にこの仕事が向いてないだけだね、の一言やろ。
だいたい通関士という職業でで嘘つきで、虚栄心がでかくて、人を
陥れるのが大好きな、腐った人間性が正当化されるなら、
どんな職業でもいいけど、その職業の従業者の名の下にやりたい放題か。



こんなわかりやすい(風邪引いたとかいうていまだどきマスクしてきて、
ワザとらしい咳をして早退するような)茶番が現実になるって、
そんな奴の一言一言を何を噛みしめるように頷いとんねん。

ほんとにホラーですよ。行動原理が理解できない相手を見ているというのは。
あり得ない選択をする奴というのは。