山のフドウ

今日、山深い家の納屋に行って乾燥機を組んできた。その地域は僕の母親の出身地で

そこのお婆さんも僕の母親のことを覚えていた。僕の祖父も祖母も本当にいい人たちで

周りの家の人たちもいい人ばかりだった。小さいころよく来たので覚えている。

清らかな水がそれを育むのか、澄んだ空気が穏やかな人間をつくるのか、はたまた

汚れていない土から取れる食べ物か。他よりもなんだか穏やかな人たち、というのは子供心にも分かった。

山の中にあるのに13軒しかないその地域の長男には例外なくよそから嫁がやってくる。

自然に囲まれたある意味リッチな場所だが、利便性は低い。そんなところに嫁が来るのは

いい人ぞろいだからに違いない。

だまされてどうのこうのという、悲惨な話は聞いたことが無い。

山の人は心のきれいないい人が多い。それは一緒に働いてるおじさんも言っていることだ。

今度行くオレゴンの山にもいい人達がいるに違いない。