ポートランドはよいトコ一度はおいで

ポートランドから帰ってきた。この学校に来てから初めて4人とか大所帯で

行動したけどなかなかいいチームだったような気もする。

とりあえずモールを見た後、その付近の日本料理屋で飯を食った。

俺はあんまり自分で進んで日本食を食いたがるほうではなく、今の住処には

箸もない(今回購入)。

しかしながら久々に食う日本の飯(鰻丼)はそれはそれはうまかった!

俺はモハメッドに箸の持ち方を教えたりエビのすしを

食わしたり、なんだかんだ楽しかった。考えたら、いままでこういうことを

外国人にしてあげた事が無かった。あったとしてもあんまり楽しくなかった。

日本のことを知って欲しい、というほど仲良くもならなかったからかな。

ここで一番面白かったのがナムがトンカツをモハメッドに「チキンだ」と、

言って食わせたことだった。

やつも悪気があったわけでもなく本当に鶏だと思って食わせたわけだけれど、

結果的にモハメッドの19年にわたる「ポークバージン」を終わらせたわけで、

みんなでモハメッドに「これで地獄行き決定やな」などと、言い続けた。

その後、サルかゴリラかと言う勢いでストリップクラブを目指した。

空港あたりに適当なのがあるのを知っていたので行ってみたけど、アルコールを

出す店で21歳以下の少年たちは入ることもできない。

だから受付の兄ちゃんにマイナー用のストリップクラブを聞いたら

南のほうにあるらしいということで行ってきた。

しらふでストリップクラブにいたのは初めてで、楽しかった。店もかなり

よい店だった。ま、詳細は伏せますが。

その後、モーテルに帰ってからもヤイヤイ中学生のように騒いでいた。

このパワーはなんなのだろう。

次の日はストリップに次ぐ目玉であるアウトレットモールに行った。

俺はここでスーツを購入するぞ、と意気込んでいたけれども品ぞろえのしょぼさ

にぐうの音も出なかった。でも、適当にズボンを買った。これはバンドをする

時にはく。

そしてまたダウンタウンに戻り、自ら「マスターオブポートランド」と、名乗る

タケくんのナビでベトナム料理屋に行く。シアトルでもそうだったけど、

ナムはベトナムアメリカ人にベトナム人だとばれるのが嫌らしい。

その理由は「俺はコミュニストだから」だそうだ。「ボートピープル」とは

違うらしい。俺らは全員”なんでもいいやん”的な顔をしながらも

彼のプライドを尊重して、料理屋ではベトナムのことをおおっぴらには聞かない

で、さらにやつのことをキムと呼んでおいた。

それから宇和島屋という日本のスーパーに行った。ここに行くまではかなり

トリッキーな出口の連続でそうとう迷った。マスターオブ〜もあんまり覚えて

無かったみたいで申し訳無さそうにしていた。とにかく俺はそこで

ミゴレンと箸と韓国製の茶漉しを購入した。その後、タイ料理を食べに行った。

ほんとはイエメン料理を食うつもりだったけど、誰もどこにあるのか見当も

付かないということで、マスターオブ〜の知っているというタイ料理屋にした。

入ったところは狭い、料理が遅い、料理が鬼の様に辛い、店員が偉そうで

しょっちゅう聞こえないふりで通り過ぎていく、で、ナムがだんだん怒り出して

それをモハメッドがからかってる、というのを見ていたらずっと運転してた

疲れもあってか胃と頭が痛くなってきて、最後は俺もなんか怒りながら店を出

た。前の日はこの夜もストリップに行くつもりだったけど、モハメッド以外は

みんな帰りたがったので帰ることにした。帰り道はタケくんに運転をたのんで

俺は助手席でくつろいだ。俺の車の助手席は最高だ。我ながらそう思う。

家に帰り、早速ミゴレンを食べた。ミゴレンはインドネシアの庶民の味だ。

ミゴレンを食いながらバリの安っぽい伝統と薄汚いビーチを思い出した。

Blinking Lights & Other Revelations

Blinking Lights & Other Revelations

Eels,久しぶりのいいアルバム。あんまりパッとしないのが続いていたけど

やっぱりこの人はいい曲作るし面白い歌詞を書く。喉のがらがらがちょっと

進行したような感じだけど、どんどん深みと言うか味が増すという、いい方向に

作用していると思う。